オリエンタルランドどこまで下がる?|【2026】優待狙いでもまだ高い!
決算発表直後のリアル
2026年1月29日発表 3Q決算の結果から見ると、売上高5,302億円(+5.0%)、営業利益1,414億円(+4.8%)と、数字だけ見れば「増収増益」で順調に見えます。
しかし、株価がV字回復する気配はありません。それはなぜか?
それは会社側が「通期(1年間の最終着地)は減益(-7.0%)のまま」という慎重な姿勢を崩さなかったからです。
この「煮え切らない決算」を見て、今買うべきか?
答えはやはり「NO(待て)」です。その理由を最新データから紐解きます。

理由①:決算で判明した「コスト増」の重圧
数字の裏側: 第3四半期の営業利益率は26.7%と高水準ですが、前年同期比では横ばい〜微減傾向にあります。
なにが起きている?: レポートには「人件費(最低賃金上昇)・エネルギーコストの上昇」が明確にリスク要因として記されています。
投資家の懸念: 売上は伸びていますが、それを相殺する勢いでコストも上がっています。今後もインフレが続けば、かつてのような「魔法の利益率」を維持するのは難しくなります。この構造変化が、株価の上値を重くしています。
理由②:成長神話の崩壊(中国客減・土地不足・値上げの限界)
インバウンドの誤算: 頼みの綱だった訪日外国人客、特に「爆買い・爆来園」を期待された中国からの客足が、政治的緊張や景気減速により戻っていません。インバウンド需要は天井が見え始めています。
物理的な限界(土地がない): オリエンタルランド最大の弱点は「舞浜という土地に縛られていること」です。すでに敷地はパンパンで、第3のパークを作るような広大な土地余力はありません。つまり、来園者数をこれ以上劇的に増やす「物理的なキャパシティ」がないのです。
値上げ頼みの経営: 客数を増やせない以上、売上を伸ばす手段は**「チケット代の値上げ」**しか残されていません。しかし、これ以上の値上げは国内ファンの「ディズニー離れ」を加速させる諸刃の剣。
結論: 「客数増×単価増」のダブル成長時代は終わり、「値上げ一本足打法」にならざるを得ない今、かつてのような高成長(PER80倍)を期待するのは無理があるのです。
理由③:「落ちるナイフ」をつかむな!3年間の“苦行”リスク
まだ底ではない: チャートはきれいな右肩下がりで、明確な下げ止まりのサインが出ていません。投資の格言に**「落ちてくるナイフはつかむな(暴落中に買うな)」**とありますが、まさに今の状態です。
2,500円割れの現実味: PER(株価収益率)の評価が「成長株」から「一般銘柄」へと修正されている今、株価が2,500円を割り込む可能性は十分にあります。
優待なしの地獄: もし今、2,700円台で飛びついて株価がさらに下がったらどうなるでしょう?
- 優待チケットは3年間もらえません。
- 配当利回りはわずか0.5%程度。
- 結果: 含み損を抱えたまま、なんの「癒やし(優待)」もない状態で3年間耐え続けることになります。これは投資ではなく、ただの苦行です。
理由④:現金はある、でも還元は?(配当期待の剥落)
お金持ち企業: 今回の決算で、手元の現金預金が4,490億円まで積み上がったことが判明しました。ものすごい金額です。これだけ現金があっても、配当性向は25.3%と保守的。「増配(配当アップ)」や「自社株買い」などのサプライズ発表はありませんでした。
つまり、「会社にお金はあるけれど、今すぐ株主には配らない」という姿勢が見えたため、短期的には株価を押し上げる材料(カタリスト)が不在です。
ズバリ!狙うべき「買い時価格」はここだ
感情で売買してはいけません。数字で判断しましょう。 オリエンタルランドを「長期保有」する価値が出てくるのは、総合利回り(配当+優待)が「4%」を超えてからです。
現在の業績と市場評価(PER)に基づき、狙うべき2つの防衛ラインを算出しました。
第1ターゲット:2,500円(打診買いライン)
ここが最初の節目です。ここまで下がると、投資妙味がグッと増します。
- PER(株価収益率): 約31〜32倍
- かつての80倍とは比べ物になりませんが、世界的ブランド企業の「適正評価」としては、このあたりが妥当なラインです。
- 100株総合利回り(4年目以降):約4.36%
- 計算式:(配当1,400円 + 優待9,500円) ÷ 投資額250,000円
- 解説: 銀行に預けるより遥かに良く、一般的な高配当株(配当利回り4%目安)をも凌駕します。「3年待つ価値」が生まれるのは、このラインからです。
第2ターゲット:2,200円(本気買いライン)
もし「〇〇ショック」などでここまで暴落したら、家宝にするつもりで拾うべき水準です。
解説: 利回りほぼ5%。ディズニーのチケットが毎年タダでもらえて、さらにお金も増える「夢の自動販売機」が22万円で手に入ることになります。
PER(株価収益率): 約27〜28倍
オリエンタルランドがPER20倍台になるのは、歴史的な安値圏です。成長性が鈍化したことを織り込んでも「売られすぎ」と判断できます。
100株総合利回り(4年目以降):約4.95%
計算式:(配当1,400円 + 優待9,500円) ÷ 投資額220,000円
| 株価 | 投資額(100株) | PER(目安) | 配当利回り | 総合利回り(4年目〜) | 判定 |
| 2,745円(今) | 27.5万円 | 35倍 | 0.51% | 3.97% | 様子見 |
| 2,500円 | 25.0万円 | 32倍 | 0.56% | 4.36% | 打診買い |
| 2,200円 | 22.0万円 | 28倍 | 0.64% | 4.95% | 全力買い |
投資戦略まとめ
今はまだ動かない: 2,745円で買っても、優待利回り4%には届きません。下落トレンドの真っ最中に手を出すメリットが薄いです。
アラートを設定: 証券アプリで**「2,500円」**にアラートをセットして寝て待ちましょう。
資金管理: もし2,500円に到達しても、一気に全額を入れないこと。さらに下の2,200円があることを想定し、資金の3分の1程度を入れる「分散投資」が、この荒波を乗りこなす唯一の正解です。
※免責事項 本記事は、特定の投資手法や銘柄の勧誘を目的としたものではありません。記事内のシミュレーションや見解は筆者個人の予測に基づくものであり、将来の利益を保証するものではありません。投資の最終判断はご自身の責任で行ってください。
▼優待投資の必需品 「次にどの株を買おうかな?」と悩んだ時、私はいつもこの本を参考にしています。 写真付きで優待品が載っているので見ているだけで楽しいですし、権利確定月や利回りがパッと分かるので、投資計画を立てるのに欠かせない相棒です。
株主優待ハンドブック 2025ー2026年版(日経ムック)【電子書籍】 価格:1540円 |