【2025最新】ドラッグストア株比較!ウエルシア統合後

はじめに

業界再編で激変!主要4社の売上規模をチェック

ドラッグストア業界は、医薬品・日用品・化粧品を扱う生活密着型の小売業として成長を続けています。近年は調剤併設やネット通販対応、M&Aによる規模拡大が進み、競争環境は激化しています。投資対象として企業を見極めるには、売上規模だけでなく収益性や株主還元姿勢を総合的に比較することが重要です。 ここでは主要4社――ツルハHD、マツキヨココカラ&カンパニー、サンドラッグ、スギHD――を取り上げます。

本記事では、下記表の項目を上から順に比較し、最後に最もおすすめできる企業を検討したいと思います。

項目内容比較ポイント
会社規模売上高・営業利益・純利益規模の大きさ、収益力の安定性
株価・配当利回り・優待株価水準、配当利回り、株主優待の有無還元姿勢、実利メリット
主要指標PER・PBR・ROE・配当性向割安性、資本効率、配当余力
注意点・懸念材料各社のリスク要因調剤報酬改定、競争激化、景気依存度
まとめ総合評価

会社の規模

企業名売上高営業利益経常利益主な特徴・強み
ツルハHD(単体ベース)約1兆262億円約450億円約460億円全国展開。ドミナント戦略(特定地域への集中出店)が強力。
マツキヨココカラ(3088)約1兆616億円約821億円約863億円利益率No.1。都市型店舗、PB商品、化粧品に圧倒的な強み。
サンドラッグ(9989)約8,018億円約445億円約438億円低価格戦略と1円単位でのコスト管理。20年以上の連続増配という安心感。
スギHD(7649)約8,780億円約426億円約420億円調剤比率が高い。処方箋受付が安定収益。I&H社の買収でさらに規模拡大。
【新】ツルハHD(統合後推計)約2兆3,124億円約810億円超約860億円超国内圧倒的1位。店舗数5,600店超。仕入れ共通化など巨大な統合シナジーに期待。

経営統合で今話題!

まず、この数字を見ると、2025年12月にウエルシアとの経営統合を果たした「新ツルハHD」が圧倒的に規模が大きく、売上高2兆円を超える国内最大のドラッグストア連合となったことが分かります。

関連記事:ツルハホールディングス解説|ウエルシア統合と成長戦略※統合の背景や、これからのシナジー(相乗効果)については、こちらの個別記事で詳しく解説しています。

新ツルハHDにもまだまだ負けてない!

では次に注目すべき企業はどこでしょうか。売上規模で第2位につけるのがマツキヨココカラです。都市型店舗や化粧品、プライベートブランドに強みを持ち、業界トップクラスの利益率を誇っています。インバウンド需要の回復も追い風となり、攻めの経営が際立っています。

さらに、驚異的な収益性と安定感を維持しているのがサンドラッグです。徹底したコスト管理による低価格戦略が武器で、投資家にとっては「24期連続増配」という実績が、長期保有の大きな安心材料となっています。

そして、独自の「調剤併設型」モデルで強みを発揮しているのがスギHDです。処方箋受付などのヘルスケア分野に注力しており、高齢化社会において景気に左右されにくい安定した収益基盤を築いています。

株価・利回り・優待

企業名株価(目安)最低投資金額(100株)年間配当(予想)配当利回り優待内容(100株)総合利回り
ツルハHD約2,800円約280,000円約65円約2.3%2,500円分優待券約3.2%
マツキヨココカラ約2,800円約280,000円約48円約1.7%2,000円分優待券約2.4%
サンドラッグ約4,300円約430,000円約131円約3.0%2,000円分+商品約3.8%
スギHD約3,600円約360,000円約35円約1.0%1,000円分優待券約1.3%

総合利回りNo.1はサンドラッグ

株価・配当・優待を比較すると、総合利回りが最も高いのはサンドラッグです。配当利回りだけで3%を超えており、優待を含めた総合利回りは約3.8%と非常に魅力的です。20年以上の連続増配という実績もあり、高配当株としての信頼感は群を抜いています。

ただし、注意点として、最低投資金額が約43万円(2025年12月時点)と、4社の中では最も高いハードルになっています。100株保有するだけでもまとまった資金が必要になるため、資金効率を考えるとその点が検討のポイントになるでしょう。

初心者が狙いやすいツルハとマツキヨ

一方で、2025年に株式分割を行ったツルハHDマツキヨココカラは、約28万円から投資が可能です。比較的少額で優待権利を得られるため、まずは「生活の足しになる優待」を手に入れたいサラリーマン投資家にとって、最初の一歩として踏み出しやすい銘柄といえます。

実用性重視のスギHD

また、スギHDについては配当利回りが1%台と低めですが、調剤分野に強みがあり、業績の安定感は抜群です。配当よりも「近所にスギ薬局があるから日常的に優待カードを使いたい」という実用性を重視する方に向いています。

したがって、高還元なサンドラッグを資産形成の軸に据えつつ、株式分割で買いやすくなったツルハHDなどで優待生活の満足度を上げていく戦略が、モチベーション維持にも繋がりやすくおすすめです。

主要指標

指標ツルハHD(3391)マツキヨココカラ(3088)サンドラッグ(9989)スギHD(7649)
PER(株価収益率)18.5倍20.0倍15.9倍17.2倍
PBR(株価純資産倍率)1.4倍2.1倍1.8倍1.2倍
ROE(自己資本利益率)10.0%12.0%11.7%10.6%
配当性向35.0%30〜50%32.0%30.0%

※PBRについては、こちらの記事で説明しています。

※PERについては、こちらの記事で説明しています。

※ROEについては、こちらの記事で説明しています。

効率経営のマツキヨ、割安感のツルハ・スギ

まず、この数字を見ると、経営の効率性を示すROEにおいてマツキヨココカラサンドラッグが11〜12%台と高い水準にあることが分かります。特にマツキヨココカラは、統合による収益力の向上が顕著で、投資家から「稼ぐ力が強い企業」として高く評価(高いPER)されています。

しかし、割安性の指標であるPBRに目を向けると、スギHDが1.2倍、ツルハHDが1.4倍と、マツキヨに比べて抑えられた水準にあります。将来的な株価の上昇余地(バリュー株としての魅力)を重視するなら、これらの銘柄に注目が集まるでしょう。

バランス重視ならサンドラッグ

一方で、利益に対して株価がどれだけ買われているかを示すPERでは、サンドラッグの15.9倍という数字が際立っています。他社に比べて割安でありながら、ROEも高く、非常にバランスの取れた優等生銘柄といえます。

したがって、利益をしっかり出しつつ割安放置されているサンドラッグが、最も効率よく配当を積み上げられる選択肢の一つとなります。

注意点

企業名注意点
ツルハHD(3391)ウエルシアとの統合という巨大プロジェクトの真っ最中であり、シナジーが利益に反映されるまで時間がかかる可能性がある。また、イオンの影響力が強まることで、将来的に優待制度が変更されるリスクに注意が必要。
マツキヨココカラ(3088)他社に比べて株価が割高(PERが高い)に評価されがち。インバウンド需要や都市部の景気に左右されやすく、成長スピードが鈍化した場合には株価下落リスクがある。配当利回りも1%台と、4社の中では控えめ。
サンドラッグ(9989)100株保有のための最低投資額が約43万円(2025年12月時点)と高額。優待や配当の魅力は大きいものの、初心者や少額投資家にとってはポートフォリオに組み入れるハードルが高い。
スギHD(7649)配当利回りが約1.0%前後と非常に低く、インカムゲイン重視の投資家には不向き。優待利回りも高くはないため、あくまで「スギ薬局のヘビーユーザー」向けの銘柄といえる。

まとめ

今回、新生ツルハHD・マツキヨココカラ・サンドラッグ・スギHDの4社を比較しました。 結果として、個人的なおすすめはサンドラッグツルハHDかなと思いました。

配当・効率重視ならサンドラッグ、生活圏の利便性ならツルハHDですかね!

総括

まず、サンドラッグは総合利回りが約3.8%と4社で最高、かつ20年以上の連続増配という圧倒的な安心感があります。指標面でも割安で、100株約43万円という投資額のハードルはありますが、資金を集中させる価値がある「資産形成の軸」となる優等生銘柄です。

一方で、ツルハHDは統合により国内最大の店舗網を誇り、株式分割で約28万円から投資可能になった点が大きな強みです。利回りも約3.2%と高く、全国どこでも使える優待の利便性は、日々の生活を豊かにしてくれます。

マツキヨココカラは高成長・高利益率ですが、株価の割高感と低配当から中長期の「値上がり益」を狙う上級者向けです。また、スギHDは安定感こそ抜群ですが、利回りが1%前後と低く、配当100万円を目指す私のスタイルでは優先順位が下がります。

総じて、高還元なサンドラッグで資産を育て、買いやすくなったツルハHDで優待生活を楽しむのが、サラリーマン投資家にとっての王道戦略といえるでしょう。

参考文献

1. 経営統合・業界動向に関する資料

2. 各社の最新決算・IR情報(公式)